外に向く目の死角
記事を御覧ください ⇒ 毎日新聞より
今、あらゆるメディアでは、イスラム国を称するグループに拘束されている、湯川遥菜 氏(42歳)と、ジャーナリストの後藤健二 氏(47歳)に纏わる、安否や解放に向けての、日本をはじめとする各国の動きについて、報道枠を変更してまで報じて居ます。
記事を御覧ください ⇒ 毎日新聞より
政府は、アメリカの意向を汲み、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の呼称について、原則として、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)と言う表現を使う事を申し合わせ、対応に追われて居ますが、関係各国 は、イスラム国を称するグループの、極めて巧妙な交渉術に翻弄され、厳しい対応を迫られ、人質奪還の可能性は、極めて難しいものと成って居ます。
そんな状況の中、民間レベルでの、人質解放に向けての活動が、世界的な広がりを見せて居ます。
その活動が、自分達の名前と力を誇示したいと目論む、イスラム国を称するグループの術中に嵌って居るとも言えますが、声を上げる事と祈るしか、我々には術が無いと思っています。
テレビや新聞の報道を見る度に、人質とされている方々が、無事解放される事を祈念して居ります。
そんな中で、私は、とても不安に感じて居る事が在ります。
今、国民とマスコミの視線は、その殆どが、外に向けられて居ます。 その隙を突いて、と言う訳でもないのでしょうが、今年に入って、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設計画に向けての、準備作業が、住民の反対運動を排除する形で、強引に進められて居ます。
私、個人の考えとしては、沖縄の住民の方々には申し訳無い事ですが、様々な背景や経緯を考えると、辺野古への基地移設は致し方無い事だと考えて居ます。
しかし、民意を完全に無視して、強制的に執行するべきでは在りません。
政府は、「既に語り尽くした。」と言うかも知れませんし、沖縄の住民の方で、経済的な背景を除いた本心から、「基地を沖縄に作ってください。」と、願う人は、一人として居ないと思います・・・とても、難しい問題です。
私が、最も危惧して居るのは、今回の『人質事件』に絡めて、『海外に於ける邦人の救出に、自衛隊を派遣する』と言う案が、具体的に検討され始めて居る事です。
確かに、現状を見れば、アメリカの顔色を見ながら、友好国であるヨルダン政府の温情に縋るしか無い、極めて弱い立場です。
だからと言って、憲法を拡大解釈し、或いは変え、武力に由って解決を求めれば、世界は歯止めを失い、再び世界に、負の時代が訪れます。
私は、私の国に、世界が負の時代へ向かう、「歯止め」と成って呉れる事を願って居ます。
一日も早く、人質の方々が解放され、平穏が訪れる事を、心より、祈念致しております。・・・シャローム ・・・アジアの片隅より
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